以前書いて下書きのままにしておいた記事を公開しました!
公開日ベースでニュートピックスをお知らせします。
よかったら、昔の記事も見てみてください〜。


◆ 9/19 Up ◆

・ものがたり:よりみち。
(2018/7/30の記事・・・たうたう5歳。年中さんの頃です。)

今更ながら、子の毎日は物語があふれていて、
それをつかまえて、物語の形にするのは一仕事だけれど、
形にした物語に救われ教えられるのは、
むしろ母親の方なんじゃないかなと
思う今日この頃です。



◆ 9/18 Up ◆

・ものがたり:よるくま。
(2018/6/19の記事・・・古っ)



*************
目次はこちらです。

たうたう、7歳1ヶ月のものがたりです。

**************************

(前説明)たうたうは、ご近所に仲良しがたくさんいます。
地域に出る中で、自然と知り合った方々で、
皆さんとてもよくしてくださいます。
そのなかで、かつて高校の教員をしていらしたT先生がいますが、
たいへんな子ども好きで、たうたうのほかにも、
近所の子どもたちに声をかけて目をかけてくださる貴重な方です。

たうたうの小学校へ行きづらい様子を心配してくださっています。

**************************

ある日のこと、午前中に買い物に行った帰りに、
T先生のところへ寄り、少し立ち話をしたあと、
先生は「こんど宿題でもやりにおいで」と声をかけてくださいました。

たうたうは、学校へ行く(宿題の受け渡し)準備をしながら、
「きょういける?」と訊きました。
母は、「きょういけるかねえ」と返しました。
たうたうは、「学校に行くときに聞いてみる」と言いました。

そして、在宅仕事中の父に「きょうT先生の家で勉強してくる!」と報告しました。
母のところに戻ってきて、「いいね、行ってらっしゃいって言ってた」と
こちらもまた報告しました。

T先生の家でやる課題を選んで、リュックにつめて、
いつもより意気揚々と家を出ました。
元気よくT先生の家に行き、
「きょう学校の帰りに勉強しによってもいいですか?」と尋ねました。
先生は「いいよいいよ」と笑顔で応じてくださり、
ろこに「何時ころですか?」と確認しました。
ろこは「宿題をもらいに行って帰って来るだけなのですぐです」と答えました。
先生は「待ってるよ~」といって送り出してくれました。

たうたうは、小走りに通学路を駆け抜け、
(ただし、いつものとおり、学校への一本道に入ると
「こわいー、こわいーーー」を繰り返し、「車の話をしよう!」と
車の話をしながら学校へ行きました<中略>)
保健室で宿題の入った連絡袋のやりとりをしたあと、
(これもいつものとおり)ひとりで朝顔に水をやりに行き、
戻ってきて養護の先生と話しているろこの服の裾を引っ張って、
先生に挨拶もそこそこ、「いくよ!」と言いました。

ろこは、連絡袋をのぞき込んで、国語のテストを見つけました。
内容を確認して「これも持っていったら?」と言いました。
たうたうは「えー、いいよ」と渋い顔をしつつ、
路上で紙面を確かめ、「リュックに入れて」と言いました。
ろこは、その場でリュックに入れました。

夕方の買い物に行きたいとたうたうが言い、
「何時までいていい?」と訊きました。
「うーーん、じゃあ、三時には帰ってきてね。
あ、その前に、T先生のご用事がなかったらよ。確認してね。」と言うと、
少し考えて、「その時間のやり取りかーちゃんがして」と言いました。

またもT先生宅に行くと、玄関の網戸越しに
「こんにちはー!!」と元気よく声をかけました。
横になられていたらしかった先生は起き上がって(シルエットが見えた)
出てきて「いらっしゃい」と言ってくれました。
ろこが「先生、この後ご予定は?」と尋ねると、
先生は「うちは何時まででもいいですよ」と答えました。
そこで「夕方の買い物に行きたいので、三時までね、と話してあります」と伝え、
よろしくおねがいしますと頭を下げて帰ってきました。

帰ると、ぶん父は、「いいね」と言いました。

約束の三時を一分も回らない頃、
家のチャイムが鳴り、「ただいまー!」と元気よくたうたうが帰ってきました。

おしまい。

*************

(感想)

子育ち仲間と話していて、よく、たうたうには地域があるね~と言われます。
実際、たうたうには小さいながら生きているこの下町の<ご近所付き合い>に
顔出してるなあと思います(地域仕事をするには至っていませんが)。

これまでも、その有り難さを痛感し、
子育ち講座を受けての恩恵の一つだと常々思っていましたが、
こうなって(小学校が怖くて行けない)、しみじみ、
この地域のありがたさに頭が下がる思いです。

教員のご経験のあるにもかかわらず、
たうたうの育ちをみとめ、
その怖くて行きたくない気持ちを真正面から受け止めて、
学校に行かなくちゃいけないんだよ、
なんてお説教もせずに
あたたかく見守ってくださるT先生をはじめとしたご近所の皆さんに、
私はかなり救われています。

たうたうが一人で外出することは実はまだほとんどなく、
母子ともにちょっとした冒険なのですが、
これまでに三例あり(笑)、そのうちの二例がT先生宅でした。

かなりお元気ではいらっしゃるものの、
ご高齢で地域の仕事もいろいろと請け負われているご様子のT先生。
お邪魔をしすぎないように、
でももし、地域仕事も手伝わせていただけるならその機会もうかがいつつ、
気を付けながら(せんせいとたうたうの)関係を手伝っていきたいと思うろこなのでした。

*************
目次はこちらです。

たうたう、6歳10ヶ月のものがたりです。

**********

(前説明)新型コロナ感染症の影響で、
4月の入学式の後はずっと休校だった息子の小学校。
その間、毎朝通学路を通い、小学校へ行くことを意識して過ごしました。

6月に入って、分散登校が始まりました。
それから二週間が過ぎた、金曜日の夜のことでした。

**********

夕飯を食べ終えそうなそのときに、
たうたうがボソボソ話出しました。

「あのね、きょうね、さんすうのじかんにね、
たうたう、さされたんだけどうまく言えなかったら、
『こんなこともわからないようじゃ、このさき、◎×◇△・・・』って言われたの。」

ろこは、おどろいて
「そうだったの。。」と言いました。

たうたうは、表情を変えず、淡々とした口調で、
「地面の下の、マグマの下に潜るくらい、
不安になった」。

ろこはなんともいえず、やっと、
「不安になったのね。」と答えました。

たうたうは、のこりのシチューを飲み干して、
「ごちそうさま」
と言いました。

おしまい。


**********

どんぐり倶楽部のおかげか、
入学前、さんすうが大好きで、
たうたうには珍しく自信もあって、
楽しみにしていた小学校。

幼稚園入園当初の行き渋りや、
いまだに新しい場所にはなかなかなじみにくいことを思い、
ろこは内心ドキドキしていましたが、
最初は緊張しながらも普通に通っているように見えました。

。。。見えただけだったのかも。
この二週間、偏頭痛(と私は疑っている)を続発させながら、
アイスノンを頭に巻きながら頑張って登校していたたうたう。
ストレスだったかもしれない。。。。

この日も、それ以降学校の話題に触れることはなく、
楽しく眠りにつきました。
でも、夜ぎゅーっと抱きしめながら、
この言葉が頭から離れず、ずっとぐるぐるして、
ろこは泣きたいような気分になっていました。

この日を境に、
たうたうの「怖い」という気持ちが
日に日に強まることになりました。


続く。。。



*************
目次はこちらです。

↑このページのトップヘ